糸付きクリップを使用した大腸ESD後創部完全縫縮によるpost-electrocoagulation syndromeの予防効果(動画付き)
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- 山崎 泰史
- 大阪国際がんセンター 消化管内科 岡山大学病院 消化器内科
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- 竹内 洋司
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 岩坪 太郎
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 加藤 穣
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 濱田 健太
- 大阪国際がんセンター 消化管内科 岡山大学病院 消化器内科
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- 東内 雄亮
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 松浦 倫子
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 金坂 卓
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 山階 武
- 大阪国際がんセンター 消化管内科 大阪赤十字病院 消化器内科
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- 荒尾 正道
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 鈴木 翔
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 七條 智聖
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 中平 博子
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 赤坂 智史
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 鼻岡 昇
- 大阪国際がんセンター 消化管内科 大阪赤十字病院 消化器内科
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- 東野 晃治
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 上堂 文也
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 石原 立
- 大阪国際がんセンター 消化管内科
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- 岡田 裕之
- 岡山大学病院 消化器内科
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- 飯石 浩康
- 大阪国際がんセンター 消化管内科 市立伊丹病院 消化器内科
書誌事項
- タイトル別名
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- LINE-ASSISTED COMPLETE CLOSURE FOR A LARGE MUCOSAL DEFECT AFTER COLORECTAL ENDOSCOPIC SUBMUCOSAL DISSECTION DECREASED POST-ELECTROCOAGULATION SYNDROME (WITH A VIDEO)
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説明
<p>【背景と目的】ESD後創部を縫縮するとpost-ESD coagulation syndrome(PECS)の発生割合が低下する可能性がある.しかし,今までは大きな大腸ESD後創部を内視鏡的に縫縮することが難しかった.そこで,大きな大腸ESD後創部を内視鏡的に縫縮するための新しい方法として,われわれは糸付きクリップを使用した縫縮法(LACC)を考案した.今回の研究では,LACCによるPECSの予防効果を検討した.</p><p>【方法】2016年1月から2016年8月に大腸ESD後創部に対してLACCを試みた61症例を解析対象として抽出した.LACC不成功症例とESD中に偶発症を生じた症例を除外し,57症例をLACC群とした.一方で,大腸ESD後創部を縫縮していない495症例を対照群とし,両群間の治療成績を比較検討した.また,背景を揃えるため,傾向スコアマッチングを用いた解析も行った.</p><p>【結果】LACCを試みた61症例の大腸ESD後切除標本径の中央値(範囲)は35(20-72)mmで,LACC成功割合は95%(58/61)であった.LACC施行時間の中央値は14分であった.LACC群ではPECSの発生割合は2%で,後出血や遅発穿孔は認めなかった.傾向スコアマッチングを用い,両群51症例が抽出された.傾向スコアマッチング後の解析では,LACC群は対照群と比較して有意にPECSの発生割合が低く(0% vs 12%,P=0.03),入院期間が短かった(5日 vs 6日,P<0.001).</p><p>【結論】さらなる大規模研究が必要であるが,LACCは大腸ESD後のPECSの発生割合を低下させることが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器内視鏡学会雑誌
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日本消化器内視鏡学会雑誌 61 (7), 1458-1468, 2019
一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763129980416
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- NII論文ID
- 130007682039
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- ISSN
- 18845738
- 03871207
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可