当院におけるMU 値の独立検証について

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説明

近年、放射線治療は大きな技術的進歩を遂げたと同時に、複雑かつ多様な装置、コンピューターを使用する機会が増加した。しかし高度な機器を使用するにあたっては、誤照射事故防止のために品質管理の実施は避けて通ることはできない重要な項目となってきている。放射線治療の重要な品質管理項目のひとつにモニタ単位数(以下MU 値)の検証がある。今回、治療計画装置にて算出されたMU 値の検証を行うため、治療計画装置とは独立したパソコンに付属されている表計算ソフトExcel を使用し、手計算による独立MU 値計算システム(以下手計算システム)を作成した。手計算システムの精度の検討を行うため、治療部位ごとに治療計画装置と手計算システムにて算出されたそれぞれのMU 値の誤差を求めた結果、乳房において誤差とばらつきが最も大きくなった。乳房に対しては水ファントムによる実測等の他の検証も行っていく必要があると考えられた。

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