頸動脈エコーにてみられる紐状アーチファクトにおける一考察
書誌事項
- タイトル別名
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- Consideration of stringlike artifacts detected during carotid ultrasound examination
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抄録
<p>超音波検査の際,頸動脈の血管壁から伸びる紐状のアーチファクトを描出することがあり,動脈解離との鑑別を要する。今回,我々はこのアーチファクトの発生について検討を行い,若干の知見を得たので報告する。健常人30名を対象として,左右の頸動脈に紐状のアーチファクトが描出されるかどうかの検証を行った。検討項目は,総頸動脈,および頸動脈洞の血管径,頸動脈洞と総頸動脈での血管径の比,総頸動脈の最大血流速度と拡張期流速,総頸動脈と頸動脈洞とのなす角度,心拍数とした。この結果,30名中9名,左右合わせて60本の頸動脈のうち10本で,総頸動脈の血管壁から頸動脈洞に紐状のアーチファクトが描出された。また,頸動脈洞の血管径,頸動脈洞と総頸動脈での血管径の比は,アーチファクトが見られた群で大きく,総頸動脈と頸動脈洞とのなす角度もアーチファクトが見られた群で大きいという結果が得られ,その他の項目に有意差は認めなかった。これらの結果より,総頸動脈から頸動脈洞への広がりが大きい,またこの移行部の角度が大きいという血管形状により,血管内の血流に速度差が生じており,この影響でアーチファクトがみられたと推察された。</p>
収録刊行物
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- 医学検査
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医学検査 68 (3), 430-436, 2019-07-25
一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763130977664
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- NII論文ID
- 130007684136
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- ISSN
- 21885346
- 09158669
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可