肘頭裂離骨片を伴う上腕三頭筋腱皮下断裂に合併した橈骨頭骨折,上腕骨内側上顆骨折の1例

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タイトル別名
  • A Case of Subcutaneous Tendon Rupture of Triceps Brachii with Avulsion Fracture of Olecranon Combined with Radial Head Fracture, the Humeral Medial Epicondyle Fracture

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<p> 症例は18歳,男性.下り坂で自転車走行中に急ブレーキをかけ,前のめりになる形で肘関節伸展位で受傷.左上腕三頭筋腱付着部に圧痛・陥凹を認めていた.単純X線で肘頭のflake骨折,上腕骨内側上顆骨折,橈骨頭骨折を認めた.内側APPで内側上顆骨片とflake骨折をTBW法で骨接合を行った.橈骨頭部はKaplanのAPPで骨接合を施行した.後療法は術後10日目よりヒンジ付きサポーター装着下に,自動ROM訓練を開始し,受傷3か月目の単純X線で異所性骨化なく骨癒合は良好であった.術後3か月で可動域は0°/140°,JOA-JESスコアは96,PREE-Jは1,握力は健側比94%と改善を認め,バトミントン競技に復帰している.肘頭裂離骨片を伴う上腕三頭筋腱皮下断裂に橈骨頭骨折,上腕骨内側上顆骨折を合併した報告は渉猟する範囲内では海外で1例,本邦で4例のみであった.適切な診断と治療により予後は良好であった.</p>

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