転倒予防における病院内多職種連携の課題

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タイトル別名
  • 転倒予防における病院内多職種連携の課題 : 薬剤師の立場から
  • テントウ ヨボウ ニ オケル ビョウイン ナイ タショクシュ レンケイ ノ カダイ : ヤクザイシ ノ タチバ カラ
  • 薬剤師の立場から

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説明

<p> 転倒・転落は内的要因や外的要因が絡み合い発生するため,転倒を予防するには多職種で連携し多面的に介入する必要がある。病院内での転倒・転落の主な発見者は,患者の介助を直接行うスタッフであり,これらの職種と連携し,情報共有を行っていくことが,より効率的な転倒・転落予防につながる可能性があると考えられる。</p><p> 当院では,転倒予防チームと再骨折予防チームが活動しており,転倒予防および再骨折予防に取り組んでいる。昨年度は,患者・患者家族向けの転倒予防および再骨折予防に関する手帳作成をテーマに,転倒予防チームでは転倒・骨折予防(一次骨折予防)として「転倒・骨折予防手帳」,再骨折予防チームでは二次骨折予防として「再骨折予防手帳」の作成を行ったが,これらの手帳の作成過程においては,多職種連携の重要性についてより実感した。</p><p> 多職種連携を継続して行うためには,各職種の役割を理解し合い,専門性を活かしたチームを形成する必要がある。目標を設定して,達成する過程は,チームのモチベーション維持やコミュニケーションの活性化に有効であったと考えられる。当院のチームは,多職種で,楽しく,多面的な介入を行うためにアイディアを出し合いながら活動に取り組んでいる。薬剤師の立場から,病院内での多職種連携の課題について検討したが,まずは積極的に転倒予防にかかわる薬剤師が増えることが望まれると当時に,また転倒予防に対してさまざまな医療機関で,多職種チームが活躍することが期待される。</p>

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