フタロシアニンを用いたビタミンC検出用蛍光プローブの開発

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  • 横井 孝紀
    東京大学生産技術研究所 物質・環境系部門
  • 石井 和之
    東京大学生産技術研究所 物質・環境系部門

書誌事項

タイトル別名
  • Development of phthalocyanine-based fluorescence probes for detecting ascorbic acid
  • フタロシアニン オ モチイタ ビタミン C ケンシュツヨウ ケイコウ プローブ ノ カイハツ

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抄録

<p>ビタミンC は,これまで様々なガンに対して臨床研究が試みられており,幾つかの成功例が報告されている.しかし,これまで生体へ静脈投与されたビタミンC の挙動を観測することには成功していなかった.我々は,ビタミンC を検出するための蛍光プローブとして,2 つのtetramethyl-1-piperidinyloxyl(TEMPO)ラジカルを結合したケイ素フタロシアニン(SiPc)を開発した.これらSiPc を用いた蛍光プローブは,生体系に応用するために,リポソームや牛血清アルブミン(BSA)に複合化された.この複合化により,ガン細胞やマウスに投与されたビタミンC のイメージングに初めて成功 した.これらの結果は,ビタミンC を用いたガン治療の発展に有用な知見となり得る.</p>

収録刊行物

  • 生産研究

    生産研究 71 (4), 799-804, 2019-07-01

    東京大学生産技術研究所

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