スキージャンプの流体力学

  • 山本 敬三
    北翔大学生涯スポーツ学部
  • 坪倉 誠
    神戸大学大学院システム情報科学研究科計算科学専攻 理研計算科学研究機構

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  • スキージャンプ ノ リュウタイ リキガク

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スキージャンプ(以下,ジャンプ)の一連の動作の中で,空気力学的に重要な局面は飛行と踏切局面であり,これらの局面で選手に作用する空気力は,競技パフォーマンスに大きく影響を及ぼす.この解説論文では,飛行機の飛翔メカニズムについて概説した後,ジャンプの飛行と踏切局面について,その力学的メカニズムと先行研究によって明らかになった知見について解説する.飛行局面では,揚力獲得のメカニズムと姿勢の安定性について述べる.助走局面では,動作の力学的目的を流体力学の視点から考察する.ジャンプの気流解析では,手法として風洞実験と数値流体解析が用いられることが多い.空気力(揚力や抗力)の導出や気流状態の可視化には,計測対象の固定方法や力覚センサの配置,精度検証など,クリアしなければらない課題が多い.しかし,ジャンプが飛翔能力を競うスポーツであることから,空気力学的な観点は競技力向上に必要不可欠である.

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