廃グリセリンの熱分解による合成ガス製造

  • 河崎 澄
    公立大学法人滋賀県立大学工学部 機械システム工学科
  • 山根 浩二
    公立大学法人滋賀県立大学工学部 機械システム工学科

書誌事項

タイトル別名
  • Syngas Production from Waste Glycerol through Thermal Decomposition
  • ハイグリセリン ノ ネツ ブンカイ ニ ヨル ゴウセイ ガス セイゾウ

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抄録

<p>バイオディーゼル燃料(FAME)製造過程の副生物であるグリセリンを熱分解することにより,合成ガスを製造する研究を行った。ガス化に及ぼす反応条件の影響を,グリセリン試薬を用いた熱分解実験,および化学平衡計算により調査した。実験の結果,反応温度800 K以上において,グリセリンはH2,CO,およびC1~C2炭化水素からなる可燃性ガスに分解されることを示した。さらに,水添加を行うことにより,主に1000 K以下の温度条件におけるガス化率が向上することや,FAME製造過程において得られた廃グリセリンも,グリセリン試薬と同様に熱分解できることなどを示した。</p>

収録刊行物

  • Oleoscience

    Oleoscience 17 (7), 289-294, 2017

    公益社団法人 日本油化学会

参考文献 (4)*注記

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