慢性腰痛に対する運動療法の専門家を介したセルフエクササイズ指導の効果
書誌事項
- タイトル別名
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- -地域住民を対象としたランダム化比較試験-
- 公開日
- 2019
- DOI
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- 10.14900/cjpt.46s1.c-61_1
- 公開者
- 日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
説明
<p>【はじめに、目的】慢性腰痛に対する運動療法の有効性は確立しているが、今後は運動指導の内容と提供方法の具体化が課題である(Babatund et al. 2017)。Haydenらの報告では、慢性腰痛の痛みと生活障害に対する有効性の高い運動療法の特徴として、1) 個別化された運動プログラム、2) 理学療法士等の専門家による指導、3) セルフエクササイズの実施、4) 合計1200分以上(例: 1回45分、週2回、約3ヵ月)の直接指導の提供を挙げているが、特に4)は、診療や健診の現場での導入を阻む最大要因となっている。本研究はこれまでの知見から、より短時間で提供できる指導方法を考案し、教材のみ(最小指導)と比べ、理学療法士等の個別指導を加えた強化指導の有効性の特徴を明らかにする。</p><p>【方法】地域住民コホート(CIRCS研究)において慢性腰痛のあった40-74歳の男女251名のうち、介入研究に参加した52名(有症者の21%)を対象とした。ベースライン調査後にランダム割付けし、動画を含む教材を用いた個別運動指導(教材+個別指導、計100分)と、同一の教材のみによる指導(教材のみ)の2群に振分けた。個別指導は理学療法士等の運動療法の専門家が行った。介入開始4週後・12週後・24週後に、痛みの程度(numerical rating scale:NRS)、生活障害(Roland-Morris disability questionnaire:RDQ)、自己効力感(pain self-efficasy questionnaire:PSEQ)、QOLスコア(EuroQOL 5 dementions:EQ-5D)を評価した。統計には一般化線形混合効果モデルを用い、指導後の改善効果の群間差を検証した(有意水準5%未満)。</p><p>【結果】NRSの改善効果については、教材+個別指導は、教材のみと比べて、介入開始4~24週後に平均で-0.6 (95%信頼区間:-1.5, 0.3)改善するが、有意ではなかった。一方で、教材+個別指導は、教材のみと比べて、RDQ、PSEQ、QOLスコアを有意に改善していた。すなわち、教材+個別指導は、教材のみと比べて、RDQについて、介入開始4~24週後に平均で-2.1 (-3.5, -0.7)減少、PSEQについては6.9 (1.7, 12.1)上昇、QOLスコアについては0.07 (0.02, 0.13)向上させていた。また、教材+個別指導は、教材のみと比べて、介入開始4週後のセルフエクササイズの実施頻度が有意に高かった(週4回以上の実施割合:個別指導73% v.s. 教材指導30%)。また、介入開始4~24週後までの主観的腰痛改善度および主観的満足度は有意に高かった。</p><p>【結論】本研究では、痛みの程度については、教材のみによる指導と比べ、個別指導を加えても優越性は認められなかった。一方で、生活障害、自己効力感、QOLにおいて、個別指導を加えた場合に優れた成績が得られる可能性がある。また、理学療法士等の運動療法の専門家を介したセルフエクサイズの助言・指導は、教材のみよりも、セルフエクササイズの行動強化、主観的改善度と満足度を高める可能性がある。</p><p>【倫理的配慮,説明と同意】本研究は、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」および「個人情報保護法」を遵守し、大阪がん循環器病予防センターおよび大阪大学の倫理審査委員会の承認を得た。参加者を募集する際には、研究開始前に事前説明会を開催し、研究の全容を説明した上で、参加への同意を得た。また、参加者が教材のみの群に割り付けられた場合は、追跡期間終了後に、希望者には個別指導を提供した。</p>
収録刊行物
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- 理学療法学Supplement
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理学療法学Supplement 46S1 (0), C-61_1-C-61_1, 2019
日本理学療法士協会(現 一般社団法人日本理学療法学会連合)
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282763134848128
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- NII論文ID
- 130007692749
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可