個別要素法を環境流体解析に組み込んだマリモモデルの開発

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF A MARIMO MODEL BY INTEGRATING A 3D ENVIRONMENTAL FLUID DYNAMICS MODEL AND A DISTINCT ELEMENT METHOD

抄録

<p> 近年, 阿寒湖ではマリモの数が減少している. 阿寒湖におけるマリモ群生地周辺の水草の増加は, 表面波などの外的な力を抑制し, マリモの成長を妨げていると考えられている. しかし, 浅い水域でどのように大型のマリモが形成されているかは明らかにされていない. そこで本論文では, 衝突などの外的要因を含むマリモモデルの開発を目指す. マリモモデルは, 2つの異なる位相モデルで構成されている. 液相にはオブジェクト指向の環境流体力学モデルであるFantomを, 固相計算にはDistinct Element Method(DEM)を用いた. DEMの弾性定数とダッシュポッドの粘性係数を決定するために, 異なるサイズの2つのマリモを使用して室内実験を行った. その結果, マリモモデルは室内実験と良好な一致を示した. さらに, 2つのマリモの衝突を計算し, 多相流動モデルの適用の重要性が明らかになった.</p>

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