距骨滑車中央部に発症した骨軟骨障害の1例

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<p>【はじめに】距骨滑車中央部に発症した骨軟骨障害の1例を報告する.【症例】7歳男児.6ヶ月前より歩容の異常と左足関節痛を主訴に近医を受診し,保存的加療を継続されたが,改善がみられなかったため,当科に紹介された.初診時の単純X線では距骨滑車中央部に陥凹と周囲に硬化像を伴う透亮像を認められた.MRIでは,病変はT1強調像で低信号,T2強調像で辺縁に低信号を伴う高信号を呈し,明らかな軟骨面の欠損は認められず,距骨骨軟骨障害と考えられ保存療法にて経過観察とした.以後,疼痛なく経過し,画像上病変部は縮小を認め,3年後には消失した.【考察】距骨滑車中央部の骨軟骨障害の発症率は1~2% と比較的稀とされている.治療法については過去の文献を参考にし,今距骨内外側発症例と同様の治療を行い,良好な経過をたどった.</p>

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