少年期有痛性分裂膝蓋骨の治療

説明

<p>【抄録】有痛性分裂膝蓋骨の治療は,スポーツ休止やリハビリを中心とした保存的治療が原則であるが,分離部の骨癒合は必ずしも得られるわけではない.今回,ギブス固定による治療を施行し,全例で骨癒合を得たので報告する.2009年から2017年に当院で保存的治療を行った患者を対象とした.対象は,8症例10膝で男性5例女性3例.初診時年齢は6歳から14歳で平均9.9歳,Saupe分類はⅡ型1例,Ⅲ型9例.経過観察期間は2から10ヵ月間で平均4.2ヵ月間であった.全例でスポーツ活動を中止し大腿から足部のギプス固定を施行し,ギプス固定は1ヵ月から1ヵ月半で平均1.45ヵ月間であった.全例で疼痛軽快し,最終診察時のX線もしくはCT検査で分離部の骨癒合を得た.6歳から14歳という若年者に対するギプス固定は有効である.</p>

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