関節リウマチ性外反母趾に対してMann変法+短縮骨切り・切除関節形成術を施行した1例

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抄録

<p>【はじめに】関節リウマチによる第2~5趾MTP関節脱臼を伴う外反母趾に対してMann変法+短縮骨切り・切除関節形成術を施行した1例を経験したので報告する.【症例】74歳,男性,以前から関節リウマチの影響により関節の変形を認めており,近医にてフォロー中であった.今年の5月より両側足底部の疼痛が出現し,その後も改善なく当院整形外科受診となる.両側外反母趾・腱膜瘤,内反小趾,両側足底部有痛性胼胝形成を認めていた.レントゲンではHV角が右52.4度,左37.4度,M1M2角が右18.3度,左19.6度であり,第2~5趾MTP関節脱臼,骨萎縮も認めていた.症状の強い右側より手術を行い,外反母趾に対しては,Mann変法+短縮骨切りを,第2~5趾MTP関節脱臼に対しては,切除関節形成術を施行した.【結果】術後,HV角が8.5度,M1M2角が3.1度と改善し,歩行時の足底部の疼痛も改善した.【結語】関節リウマチによる第2~5趾MTP関節脱臼を伴う外反母趾に対し,中足骨近位での矯正・短縮骨切り術を行い良好な成績を得たので文献的考察を加え報告する.</p>

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