抄録
<p>L5早期分離の対側に進行期分離が存在しかつ同一椎の二分脊椎も有する症例に保存療法を行い,早期分離のみならず進行期分離と二分脊椎の骨癒合も得られた症例を経験したので報告する.症例は8歳男児.スポーツ:水泳,テニス.半月前から腰痛が出現し前医を受診,分離症が疑われ当科紹介となった.単純X線画像でL5分離とL5,S1の二分脊椎を,CTではL5右に進行期分離を認め,左には明らかな分離を認めなかった.MRIでは左椎弓根にT2 high signalを認め,CTで分離のある右側には信号変化を認めなかった.骨癒合を期待した治療を希望されたためスポーツ休止と軟性コルセットによる保存加療を開始した.治療後6ヶ月のCTでは右分離の癒合,左骨硬化に加えL5二分脊椎の骨癒合も認め腰痛は軽快した.</p>
収録刊行物
-
- 整形外科と災害外科
-
整形外科と災害外科 68 (3), 598-600, 2019-09-25
西日本整形・災害外科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390283659829260672
-
- NII論文ID
- 130007762702
-
- ISSN
- 13494333
- 00371033
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可