説明
<p>【目的】前方系人工股関節置換術において短外旋筋及び関節包靭帯温存手術がなされるようになってきたが,温存により,手術困難や股関節可動域制限が残存するとの意見がみられる.今回関節可動域に対する短外旋筋の影響を調査したので報告する.【対象及び方法】骨性拘縮も考えられた症例も含めた人工股関節置換術15股に対し股関節周囲靭帯と癒着のある短外旋筋群と小殿筋を剥離のみ行った前後での屈曲,内外旋角度を計測した.また内閉鎖筋の80%未満の萎縮の有無による角度変化も計測した.【結果】剥離前後の可動域は平均でそれぞれ屈曲86.7°から103.6°,内旋4.3°から27°,外旋20.7°から38.7°と全例に改善がみられた.また内閉鎖筋の萎縮がみられた症例でも内旋は17.5°の改善がみられた.【結論】関節拘縮の原因として骨性要素や関節周囲靭帯の拘縮以外に短外旋筋群の可動性が大きく関与していることが示唆された.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 68 (3), 412-414, 2019-09-25
西日本整形・災害外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659829271808
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- NII論文ID
- 130007762757
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可