11教-10-口-10 リズム系ダンスにおける指導内容の明確化と構造化に向けた試み(3)

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タイトル別名
  • 典型教材の開発に向けて

抄録

<p> リズム系ダンスが導入され約20年経った現在でも、指導内容や方法について共通理解に至っておらず、学習過程や指導方法についても議論が絶えない。それらを解決すべく、昨年の報告では学習指導要領における技能に関する記述に関して舞踊教育研究者へのインタビュー調査を実施し「目指す子どもの姿」に着目してM-GTAによる分析を行った。結果、へそを中心とした体幹部でリズムに乗ることや音楽への反応力等を身に付けた、リズムに乗れる身体の獲得を目指していることが示唆された。しかし、前述のような身体の獲得、すなわち身体開発がゴールであることの是非については課題が残り、解決に至らなかった。そこで、本報告では着眼点を学習過程も含めた広いものとし、典型教材の開発に向けた視点を加えて再分析し文献研究の結果と合わせて再考察した。結果、被調査者の語りには、動きのまとまりやフレーズ感を示す表現が見られ、表現系ダンスの「ひとながれ」「ひとまとまり」に該当する概念が伏在しており、ただ「楽しかった」という体験に留まらずに「踊った」ことを身体に残すためには、即興性を担保した上で「変化とまとまりを付けて」踊ることの必要性が示唆された。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659831542144
  • NII論文ID
    130007770482
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.299_1
  • ISSN
    24241946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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