11教-12-口-23 小学校中学年の水泳運動における児童の面かぶりクロール習熟のための学習指導プログラムの開発

DOI

Description

<p> 小学校体育科の水泳運動では、児童の初歩的な泳ぎの習熟に向けて、推進力の獲得を強調した学習指導が行われてきた(金沢・吉永、2014)。しかし、クロール泳中の泳者に加わる水の抵抗力は、泳速度の約3乗に比例することから(Narita et al.、2018)、「け伸びや初歩的な泳ぎをすること」(文部科学省、2018、p.91)の達成には、水の抵抗力の低減に着目した初歩的な泳ぎの学習指導が求められると考えられる。そこで本研究は、面かぶりクロールの習熟を企図した学習指導プログラムを開発し、その有効性について検証した。具体的には、け伸びによる低抵抗姿勢の維持を基礎としたばた足やストロークに関する教材ならびにトリオ学習を取り入れた検証授業(8時間)を実施した。データの収集ならびに分析の方法については、泳力に関する技能を基に選出した第4学年の抽出児童17名(男子9名、女子8名)を対象に、単元前後に実施した面かぶりクロールの試技測定から距離と観察的動作評価法を用いた動作の比較を行った。その結果、抽出児童による面かぶりクロールの距離(2.34m)ならびに動作全体の動作得点(5.14点)は、いずれにおいても1%水準の有意な向上が確認された。</p>

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390283659831543936
  • NII Article ID
    130007770498
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.303_2
  • ISSN
    24241946
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

Report a problem

Back to top