04生-12-口-03 漸増的最大関節トルク発揮の時間因子が試行間変動に与える影響
説明
<p> ヒトは、同一動作を繰り返し行おうとしても実際の動作には試行間変動が発生する。この変動には複数の生理学的因子が考えられる。現在まで試行間変動が生じる要因として空間要素(最大筋力値)のみに着目されてきたが、関節トルク発揮は協働筋の協調動作であることから、時間因子も影響する可能性がある。そこで各協働筋の活動ピークの時間ずれが最大関節トルク値の試行間変動に影響すると予測し、漸増的に関節トルクを発揮する課題を用いることにより、各筋筋活動ピークに達する時間とピークトルクに達する時間差の変動の影響について検証を行った。健常成人8名において下腿三頭筋の最大随意収縮(MVC)を対象とし、関節トルクを漸増させるMVC課題(40%MVC/s)を十分な休憩をはさみながら10試行繰り返し、MVC試行間のピークトルク変動に対する時間因子の関与を検討した。各被験者内のMVCの10試行をピークトルクの大きさに基づき成功・失敗試行群に群分けをした。その結果、成功試行群では、ピーク間の時間ずれがヒラメ筋や腓腹筋内側頭にて有意に短く、関節トルクの値が高いことが示された(P<0.05)。この結果より、時間因子は試行間変動に影響していることが示された。</p>
収録刊行物
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- 日本体育学会大会予稿集
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日本体育学会大会予稿集 70 (0), 152_3-152_3, 2019
一般社団法人 日本体育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659831887616
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- NII論文ID
- 130007770131
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- ISSN
- 24241946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可