地域在住高齢者における座りすぎの実態と健康影響

Description

<p> 今日の技術革新に伴う生活環境の機械化・自動化による利便性の追求は、世界中の人々の日常生活全般に長時間の座位行動(座りすぎ)を蔓延させており、その健康影響が懸念されている。特に、一日覚醒時間の約6割を占める座位行動は、肥満、2型糖尿病、がん、冠動脈疾患、死亡等の単独危険因子であることが先行研究によって明らかになりつつある。一方で、高齢者に重要な健康アウトカム(サルコペニア、身体・認知機能、健康関連QOL等)について検討の余地が残されているだけでなく、特に我が国においては高齢者の座位行動の実態さえも十分に把握されていない状況にある。超高齢社会にある我が国において、高齢者の座りすぎを減らす取り組みの推進は、国家における健康づくりの目標である健康寿命の延伸にも大きく貢献できる。本話題提供では、住民基本台帳からの無作為抽出法を用いて地域在住高齢者に対して実施した研究の成果をもとに、座りすぎの実態ならびに健康アウトカムとの関連について紹介し、座りすぎを是正する介入戦略の構築に向けた方向性を提案する。</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390283659831945856
  • NII Article ID
    130007770732
  • DOI
    10.20693/jspehss.70.65_2
  • ISSN
    24241946
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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