書誌事項
- タイトル別名
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- Consideration of a New Category of Patients for Whom Ryokeijutsukanto is Effective at a Different Stage Then was Previously Reported
- 臨床報告 苓桂朮甘湯が適応となる新たな病態に関する考察
- リンショウ ホウコク レイケイジュツカントウ ガ テキオウ ト ナル アラタ ナ ビョウタイ ニ カンスル コウサツ
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説明
<p>苓桂朮甘湯は茯苓,桂皮,朮,甘草の4つの生薬から構成され,陽証で気逆と水毒を伴う病態で,起立性調節障害などの自律神経の機能調節障害,特に副交感神経優位から交感神経優位な状態への調節が上手くいかない場合などに用いられる。今回,自律神経の調節障害と考えられた3症例に対し,苓桂朮甘湯が有効であったので報告する。 症例1は運動後や仕事終了前後に出現する頭痛,症例2は夕方から出現するふらつきや冷汗,症例3は仕事終了後や休日に出現する頭痛が主訴であったが,いずれの症例も交感神経優位の状態が長く続いた後に,副交感神経優位な状態に自律神経の調節障害が原因と考えられた。また3症例いずれも陰証や水毒を示唆する所見に乏しく,今回の検討から水毒の所見がなくても,陽証で気逆の所見に加え,交感神経優位から副交感神経優位な状態に自律神経の調節障害に苓桂朮甘湯が有効である可能性が考えられた。</p>
収録刊行物
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- 日本東洋医学雑誌
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日本東洋医学雑誌 70 (2), 141-145, 2019
一般社団法人 日本東洋医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659832036736
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- NII論文ID
- 130007769769
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- NII書誌ID
- AN00015774
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- ISSN
- 1882756X
- 02874857
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- NDL書誌ID
- 029757784
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可