解釈学的循環を考慮した自然界における水の循環の指導

書誌事項

タイトル別名
  • The Hermeneutic Circle and Teaching the Water Cycle in Nature to Grade 4 Students
  • 解釈学的循環を考慮した自然界における水の循環の指導 : 主体的で深い学びを目指して
  • カイシャクガクテキ ジュンカン オ コウリョ シタ シゼンカイ ニ オケル ミズ ノ ジュンカン ノ シドウ : シュタイテキ デ フカイ マナビ オ メザシテ
  • —Proposing a Methodology for Proactive Learning and Attaining “Hukai Manabi”, or Deep Learning —
  • ―主体的で深い学びを目指して―

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抄録

<p>自然界における水の循環の中で水蒸気概念を理解し,水蒸気概念の習得によって自然界における水の循環を理解するという,解釈学的循環を考慮した単元構成によって,水蒸気を思考の道具としてプラグマティックに理解させることを試みた,小学校4年生の実践的研究である。導入時に自然界における水の循環を図示し,説明させることで,合理性を維持するには降った雨が再び雲に戻らねばならないという「問題」を発見させることができた。そこから「空気中には見えない水があるはずだ」という仮説を得ることができた。水蒸気概念は,凝結と蒸発の実験を積極的に関係づけ,さらに日常生活上の諸経験をうまく説明できることから思考の「便利な道具」としてプラグマティックに理解され,はじめの理論枠組みに還元されて自然界における水の循環の理解をより確かにし,主体的で深い学びを実現できたと考えている。 </p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 60 (2), 425-432, 2019-11-29

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (4)*注記

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