上腕骨遠位骨端線離開後に上腕骨外側顆骨折を繰り返して高度の内反肘を呈した1例
書誌事項
- タイトル別名
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- Severe cubitus varus deformity after repeated fracture of the lateral humeral condyle following distal humeral epiphyseal separation : a case report
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説明
【症例】 2 歳 9 か月の男児.四つ這いで兄に背中に乗られて左肘を受傷した.初診時の単純X線では上腕骨外側顆は小骨片を伴い尺骨近位部とともに後内側に転位していた.翌日に手術で直視下に上腕骨遠位骨端線離開と診断し,整復して内外側からKirshner 鋼線で骨接合した.術後 9 か月で 10 °の内反肘を認め,以後, 4 歳, 5 歳,7 歳時に上腕骨外側顆骨折を受傷して内反肘変形が進行した. 16 歳時には 23 °の内反となり,単純X線では外側顆幅が健側比 112% ,内側顆幅が 91% であった.肘関節は 10 ~ 135 °,回内外 70/90 °で疼痛や不安定性はなく, JOA-JES score は 80 点であった.【考察】上腕骨遠位骨端線離開では正確な整復と確実な固定が大切で,内反肘変形を生じた場合には外側顆骨折の危険性と矯正骨切り術の必要性を十分に説明する必要がある.
収録刊行物
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- 日本肘関節学会雑誌
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日本肘関節学会雑誌 26 (2), 129-132, 2019
日本肘関節学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659832808960
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- NII論文ID
- 130007772072
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- ISSN
- 24342262
- 13497324
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可