『源氏物語』「中の戸開けて」対面する紫の上

書誌事項

タイトル別名
  • Opening the Closet Door: Murasaki-no-Ue's Diplomatic Negotiation at Rokujō-In
  • 『源氏物語』「中の戸開けて」対面する紫の上 : 六条院の秩序との関わりにおいて
  • 『 ゲンジ モノガタリ 』 「 ナカ ノ ト ヒラケテ 」 タイメン スル ムラサキ ノ ウエ : ロクジョウイン ノ チツジョ ト ノ カカワリ ニ オイテ
  • ――六条院の秩序との関わりにおいて――

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説明

<p>降嫁に伴い、六条院が女三の宮を頂点として再編されつつあるなかで、紫の上は女三の宮と寝殿の母屋を東西に区切る「中の戸」を開けて対面しようとした。実は、明石の女御と宮が挨拶する場を借りて、紫の上は対面しようとしたのである。紫の上が内面の痛みを隠して六条院を平穏に治めようとしたこの対面によって、上下関係が取り外され、女君たちがきらめきを持ちつつ連帯する六条院の秩序が、維持されたかに見えたのであった。</p>

収録刊行物

  • 日本文学

    日本文学 63 (12), 1-9, 2014-12-10

    日本文学協会

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