医用テレメータ使用環境下における院内電磁波環境の評価方法の検討

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説明

<p>【背景・目的】近年、LED 照明器具の導入により、医用テレメータに関する電波障害例が多数報告されている。しかし医療機関では、電波に関する知識・情報の不足等から電波管理は追いついていない。そこで本研究では、2011年新病院となった金沢医科大学氷見市民病院にて、医用テレメータ使用環境下における電磁波ノイズを定量的に測定し、新たな評価方法を検討することを目的とした。【方法】病棟内での電磁波測定点は、漏洩同軸ケーブル配線とLED照明器具使用場所を下に決定した。スペアナ(アンリツ:MS2711E)及びアンテナ(York:ARA01)を用いて電界強度を測定した。【結果・考察】300MHz帯付近に32.7kHz間隔でピークが測定された。また、メーカ規定(30dB)より低いCN比が一部測定された(図)。これら結果より、医用テレメータ使用帯域付近でのノイズ発現と電界強度不足から電磁波干渉の恐れが示唆された。【まとめ】本研究より、病棟内で医用テレメータに影響を及ぼす可能性のある電磁波ノイズの発現が確認された。現在医用テレメータへの不可逆的な影響は確認されていないが、今後電磁波ノイズの発生原因の特定と対策についての検討が必要であると考えられる。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S141_2-S141_2, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659835398400
  • NII論文ID
    130007776577
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s141_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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