せん断流れにおける人工壁面での白色および赤色血栓形成の観察とCFDによる予測法について

Description

<p>人工心臓などの血液流れをともなう医療流体機器開発の際に問題となっている血栓のうち,高せん断による血小板の活性化がもたらす白色血栓と低せん断による凝固因子活性化がもたらす赤色血栓の生成がある.この血栓予測のための数値流体力学的(CFD)ツールが機器設計の観点から求められている.本研究では,血小板と数種類の血液凝固成分の液体の生化学的反応を伴う輸送を有限差分法(FDM)で,血小板の凝集を動的粒子力学(DPD)法で計算する2つの方法を組み合わせるハイブリッド手法を提案し,凝集を考慮した白色血栓形成の予測法の開発を行ってきたが,本講演では,血小板の粒子法計算精度の影響を考慮した方法に拡張した.計算対象としては,これまでにレーザシートを用いて白色血栓や赤色血栓の可視化を行ってきたオリフィス管内のせん断流れや人工弁まわりの流れを取り上げた.その結果,ハイブリッド化やほかのパラメータによる凝集プロセスへの影響を示し,適切な条件を示唆した.また,これらの流れ場について,白色血栓と赤色血栓をカラーCCDカメラによって,血栓の可視化を行い,CFDの結果と比較し,流れ場の影響を調べた.</p>

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390283659835551360
  • NII Article ID
    130007776618
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s172_2
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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