MEMS 3軸力センサの看護応用としての糖尿病患者における歩行時に足底にかかる力の計測

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抄録

<p>我々は,糖尿病患者において胼胝(いわゆるタコ)が足潰瘍の前段階になることに着目し,その胼胝発生の原因となる足底への力の大きさや歩行との関係を調べるため外来で計測を行ってきている.従来は特殊な計測用の靴を用いた計測をしていたが,患者本人靴で測ることができず,日常生活中にかかる力を計測できているとは言い難い状況があった.また,胼胝発生にはせん断方向の力も重要であるため,薄型せん断力センサを用いた計測も行ってきたがセンサの大きさから,胼胝発生部位に同定した計測が実現できていなかった.そのようなときに着目したのがMEMS 3軸力センサである.薄く小さいため胼胝発生部位に貼り付けることで問題なく患者本人の靴を着用した状態で,歩行時の特定部位の3軸方向の力を計測することができた.妥当性を確認した上で,安全性を確保しつつ, MEMS 3軸力センサを利用して糖尿病患者おいて歩行時の力を計測してきた.その方法,また,実際に計測結果を通じて分かってきた糖尿病患者における足底への力と胼胝発生と関係の結果を紹介するとともに,看護分野へのMEMS 3軸力センサ応用の展望を述べる.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual57 (Abstract), S214_1-S214_1, 2019

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659835706752
  • NII論文ID
    130007776643
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s214_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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