量子ドットによる幹細胞由来エクソソームイメージングと再生医療への応用

  • KUMON YUKA
    名古屋大学大学院 工学研究科 生命分子工学専攻
  • 湯川 博
    名古屋大学大学院工学研究科 名古屋大学先端ナノバイオデバイス研究センター
  • 小野島 大介
    名古屋大学未来社会創造機構&名古屋大学先端ナノバイオデバイス研究センター
  • 馬場 嘉信
    名古屋大学大学院工学研究科 名古屋大学先端ナノバイオデバイス研究センター 産業技術総合研究所健康工学研究部門

Description

<p>幹細胞による再生治療メカニズム解明は、再生医療の更なる安全性、治療効果向上において極めて重要である。幹細胞は自己複製能と多分化能を持つ特殊な細胞であり、障害部位への特異的な集積能力や再生因子産性能を持つことから患者に移植することで治療効果を発揮することが知られている。更に、近年では幹細胞から放出されるエクソソームも同様に治療効果を持つことがわかっており、新規治療ツールとして注目され始めている。しかし、エクソソームの詳細な生体内挙動及び細胞間移動等について解析できる技術が乏しく、再生機能の役割については未だ未解明のままである。本研究では、エクソソームを生体内で高感度に検出できる技術の確立を目指した。最先端量子ナノ材料である量子ドットをグルコース修飾することで、もともと細胞が持つグルコーストランスポーターを通して細胞内に導入することに成功した。また、グルコーストランスポーターを持つとされるエクソソームにおいても同様に内部への導入が確認された。エクソソームの内部に導入することで、膜上に蛍光色素を付着させる従来法に比べてより安定で高感度のラベル化に成功した。</p>

Journal

Details 詳細情報について

  • CRID
    1390283659835737472
  • NII Article ID
    130007776897
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual57.s81_1
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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