イタドリ(<i>Fallopia japonica</i>)の表層施用がナス栽培に及ぼす影響

DOI Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Japanese Knotweed Mulch Farming on Cultivation of Eggplants
  • イタドリ(Fallopia japonica)の表層施用がナス栽培に及ぼす影響
  • イタドリ(Fallopia japonica)ノ ヒョウソウシヨウ ガ ナス サイバイ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

説明

<p>伝統的な刈敷き栽培は,ススキやヨシなどのイネ科植物を用いるのが一般的である.しかしながら,徳島県剣山系の伝統農法では一般的な刈敷き栽培にはススキを用いるのに対して,ナス科作物の栽培にはタデ科多年生雑草であるイタドリが経験的に用いられている.この要因は明確ではない.そこで本研究では,イタドリの表層施用がナスの生育や収量,品質に及ぼす影響を検討した.</p><p>試験は2016年度と2017年度に行い,径30cmのポットにナスを1本植え栽培して,イタドリ施用,ススキ施用,無施用の3水準で行った.その結果,潅水を制限した場合,イタドリを施用した区とススキを施用した区では,無施用に比べて土壌水分が高くなった.また,イタドリ施用区とススキ施用区では昼夜の温度差が小さくなる効果が認められた.ナスの生育や収量には,イタドリやススキの施用の効果は認められなかった.一方,イタドリを施用した区では,ナスの皮がやわらかくなり,果実糖度が高まる効果が認められた.</p>

収録刊行物

  • 有機農業研究

    有機農業研究 11 (1), 32-37, 2019-07-31

    日本有機農業学会

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ