救急現場における心肺蘇生を望まない患者と家族に対する救急隊活動指針の策定

  • 根本 学
    埼玉医科大学国際医療センター救命救急科 埼玉県西部第一地域メディカルコントロール協議会
  • 京谷 圭子
    埼玉県西部第一地域メディカルコントロール協議会
  • 菅野 壮太郎
    埼玉県西部第一地域メディカルコントロール協議会
  • 高木 正人
    埼玉県西部第一地域メディカルコントロール協議会
  • 北山 勝博
    埼玉県西部第一地域メディカルコントロール協議会
  • 水村 勝
    埼玉県西部第一地域メディカルコントロール協議会

書誌事項

タイトル別名
  • Formulation of emergency response protocol for emergency medical technicians for patients and their families who do not want cardiopulmonary resuscitation
  • キュウキュウ ゲンバ ニ オケル シンハイ ソセイ オ ノゾマナイ カンジャ ト カゾク ニ タイスル キュウキュウタイ カツドウ シシン ノ サクテイ

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抄録

<p>日本は高齢社会を迎え,救急現場においてもその影響は避けられない。今回,人生の最終段階にある傷病者の意思に沿った救急現場での心肺蘇生などのあり方に関して,日本臨床救急医学会の提言を参考に地域メディカルコントロール協議会のワーキンググループにより指針を策定し,運用を開始したので報告する。現場の救急隊員からの要望に応え,「救急救命処置についての説明と同意書」と「心肺蘇生に関する医師の指示書」を策定し,2017年12月1日より運用を開始した。運用開始から2018年11月30日の期間における内因性心肺停止525件中,心肺蘇生を望まなかったのは23件(4.4%)であった。救急隊員へのアンケート調査では,不安や精神的ストレスを感じている者がいることが判明した。人生の最終段階にある傷病者の意思に沿った救急現場での心肺蘇生などのあり方に関しては,地域メディカルコントロール協議会を中心とした活動指針の策定と事後検証が重要と考える。</p>

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