常同行為/行動とこだわり
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- 船山 道隆
- 足利赤十字病院神経精神科
書誌事項
- タイトル別名
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- Stereotypies, repetitive behaviors, and preoccupations
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説明
<p>前頭側頭葉変性症ほど頻繁に観察されるものではないものの,脳血管障害や外傷性脳損傷などの後天性脳損傷後に繰り返しの行為や行動である常同行為/行動,あるいは過剰なこだわりが出現することがある.本稿では最初にこれらの症状と強迫性障害との症候学的な違いを明らかにする.次に,後天性脳損傷後にこれらの症状が出現した自験例と過去の例を挙げ,その病巣と特徴を検討した.常同行為/行動は前頭葉を中心としたかなり広範な損傷後にまれに出現し,保続との関係が考えられた.こだわりは外傷性脳損傷にときどき認められ,その背景には言語理解の低下やワーキングメモリの低下などの認知面の低下があるかもしれない.</p>
収録刊行物
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- 神経心理学
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神経心理学 35 (4), 215-224, 2019-12-25
日本神経心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659838584960
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- NII論文ID
- 130007783485
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- ISSN
- 21899401
- 09111085
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可