山岳水路トンネルの耐震照査手法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Study for Seismic Evaluation of Mountain Tunnels for Canal Systems
  • サンガク スイロ トンネル ノ タイシン ショウサ シュホウ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

<p>一般的に山岳トンネルは耐震性が高いとされているが,強い地震動により覆工が破損する例も生じている。水路システムの適切なリスクマネジメントや施設の更新においては,耐震性の評価が必要であるが,山岳水路トンネルの耐震解析手法は未確立なため,その検討を行った。採用した手法では,FEM時刻歴応答解析をベースとし,平面ひずみ要素により覆工をモデル化した上でジョイント要素を組み合わせることにより,簡易的な引張りひび割れの進展の評価を可能とした。本手法により解析を行ったところ,部分的な応力超過を端緒として,応力再配分とジョイントの開きが繰り返され,最終的にはひび割れが貫通するという例を得た。加えて,覆工背面の空洞の存在が,覆工の応力に大きな影響を与える可能性があることを解析的に明らかにした。</p>

収録刊行物

  • 農業農村工学会誌

    農業農村工学会誌 82 (12), 967-970,a1, 2014

    公益社団法人 農業農村工学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ