東太平洋中央海嶺ヘスディープ海盆の初生層状斑れい岩に見られる斜方輝石の産状

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タイトル別名
  • Occurrences of orthopyroxene in primitive layered gabbros from the Hess Deep Rift, East Pacific Rise

抄録

IODP Exp. 345研究航海において東太平洋中央海嶺ヘスディープ海盆で採取されたlayered gabbroの謎の一つは、MORBの結晶作用の末期にしか出現しないはずのOpxが集積鉱物として出現することである。同航海の主要な掘削孔の1つ、Hole U1415Pの上位ユニットを構成する Multi-textured layered gabbroでは、以下のようなOpxの産状が観察される。(1)Troctolite(Fo83, An83)の層構造に調和的な粗粒Opx+Cpx+Pl脈、(2)キンクバンドを有するOl(Fo85)を貫く、未変形なOpx+Pl小脈、(3)他形Olのくびれ部分に形成するOpx、(4)Ol+Plドメインと接触するCr-splの周囲に形成しているOpx。(2)や(3)のようにOlを置き換えるように形成するOpxの産状は、OlとSiO2に富んだメルトとの反応を示唆する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659839368960
  • NII論文ID
    130007785270
  • DOI
    10.14824/jakoka.2015.0_164
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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