島根県三津産Feに富むぶどう石の産状と結晶化学

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タイトル別名
  • Occurrence and crystal chemistry of Fe-rich prehnite from Mitsu, Shimane Peninsula, Japan

抄録

島根県三津産のFeに富むぶどう石の産状と結晶化学的特徴を検討した.ぶどう石の産状は晶洞内に産するもの(Prh I),粗粒化した斜長石を交代して産するもの(Prh II)に大別される.いずれもFeに富むが,Prh II中のFe含有量変化(0.01-0.46 apfu)は,Prh I(0.33-0.44 apfu)に比べて大きい.メスバウアー分析の結果,Prh II中のFeは全て3価だが,Prh IはFe3+に加え,ごく少量のFe2+を含む.X線リートベルト法を用いて,空間群Pmna, Pma2でPrh I, IIの構造解析を行ったところ,いずれもPma2で精密化がより収束する.これはT2席中のAl-Siの秩序配列を示唆する.Fe含有量の増加は,距離,格子定数aおよびc, 格子体積が単調増加を引き起こすが, bはほぼ一定である.これは配位多面体の幾何学的特徴を反映している.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659839987072
  • NII論文ID
    130007786021
  • DOI
    10.14824/jakoka.2017.0_56
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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