1,800K高耐熱性ハイブリッド型長寿命炭素フォイルの開発(実験技術)

  • 菅井 勲
    高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設
  • 武田 泰弘
    高エネルギー加速器研究機構加速器研究施設

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Hybrid Long-Lived Carbon Foil with High Durability at 1,800K
  • 実験技術 1,800K高耐熱性ハイブリッド型長寿命炭素フォイルの開発
  • ジッケン ギジュツ 1 800K コウタイネツセイ ハイブリッドガタ チョウジュミョウ タンソ フォイル ノ カイハツ

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説明

炭素フォイルは,加速器利用の研究に関連してイオンビームの荷電変換やターゲットの裏打ち等に利用されている.最近は加速器技術の格段の進歩により世界各地で大強度のイオン加速器が稼動し始めた.そこでは従来の方法で製作した炭素フォイルは約1,300Kになると熱収縮により変形し使用不能になる.そのため新しい型の炭素フォイルの開発が待たれている.筆者らは,炭素クラスター粒子にボロンを混合することにより1,800Kの高温度でも損傷の極めて少ないハイブリッド型長寿命炭素フォイルの開発に成功した.この炭素フォイルは大強度のイオン加速器の荷電変換やターゲットのバッキングフォイルに広く利用されることが期待される.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 65 (5), 331-339, 2010-05-05

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (31)*注記

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