電子線ホログラフィーによる半導体デバイスのドーパント分布観察

  • 平山 司
    財団法人ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Dopant Profiling of Semiconductor Devices by Electron Holography
  • デンシセン ホログラフィー ニ ヨル ハンドウタイ デバイス ノ ドーパント ブンプ カンサツ

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説明

<p>半導体内に注入された少量の不純物(ドーパント)は,半導体デバイス機能の根元となるマイクロメートル~ナノメートルスケールの電位分布を形成する.このため,半導体デバイス内のドーパント分布を観察することは,非常に重要な要素技術である.しかし,一般にこのドーパントの濃度は1015 cm−3~1019 cm−3(0.1 atm%以下)の低濃度領域にあり,透過電子顕微鏡像には何のコントラストも形成しない.また,エネルギー分散型X線分光法(EDS)や電子エネルギー損失分光法(EELS)でも検出するのは困難である.そこで,ドーパント元素を直接観察するのではなく,ドーパントの分布が形成する電位分布を電子線ホログラフィーで計測する手法を開発した.本稿では,その原理,手法,代表的観察例について紹介する.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 45 (3), 143-146, 2010-09-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

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