中学生の死の意識と喪失体験及び自尊感情との関係性についての一考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Consideration Regarding the Correlation between Awareness of Death and Experience of Loss, as well as between Awareness of Death and Self-esteem of Junior High School Students
  • チュウガクセイ ノ シ ノ イシキ ト ソウシツ タイケン オヨビ ジソン カンジョウ ト ノ カンケイセイ ニ ツイテ ノ イチ コウサツ

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抄録

本研究の目的は,中学生を対象に死の意識と死別に伴う喪失体験との関係性,及び死の意識と自尊感情との関係性について検証することである。アンケート調査の結果から,本研究について研究課題1~3の考察を踏まえ総合的にまとめると,死を意識することと発達年齢とに差異は見られず,学年と関係なく80%以上の中学生は死について考えていることが認められた。また,生き物や身近な人を失うという喪失体験が死を考えることに影響したと考えられることから,死の意識と喪失体験との間に関係があると言える。さらに,中学生の死の意識と自尊感情については,「死を考えた体験がある子どもは自尊感情が高い」とは必ずしも言えず,死の意識と自尊感情との関係性について言及するには,更なる検証を重ねる必要がある。したがって,本研究の結果から中学生の死の意識との関係性がある一要因として,喪失体験の有無を挙げることができる。

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