SGLT2阻害薬および低炭水化物食開始後に正常血糖糖尿病ケトアシドーシスを起こした2型糖尿病の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Type2 Diabetes Developing Euglycemic Diabetic Ketoacidosis After the Initiation of an SGLT2 Inhibitor and a Low-Carbohydrate Diet

説明

<p>44歳男性.健康診断で耐糖能異常は指摘されなかった.入院2週間前に近医で糖尿病と診断され,カナグリフロジン100 mg,メトホルミン塩酸塩500 mgが開始され,同時に自己流の低炭水化物食も開始した.内服4日後に強い倦怠感を訴え当院に紹介され初診,随時血糖183 mg/dL,HbA1c 12.1 %,HCO3 11.7 mmol/L,尿ケトン体3+であり,正常血糖糖尿病ケトアシドーシス(euDKA)の診断で入院した.輸液とインスリンを投与し症状や検査所見は改善,第10病日に退院した.SGLT2阻害薬の内服に加え極度の低炭水化物食がeuDKAの誘因になったと考えられた.国内外から報告されている同様の症例のうち,約6割で炭水化物摂取量の減少との関連が考えられた.SGLT2阻害薬投与時は,極端な炭水化物制限を回避するなど,euDKAの予防を意識した指導をより積極的に行う必要がある.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 63 (1), 26-34, 2020-01-30

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (1)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659847359104
  • NII論文ID
    130007792154
  • DOI
    10.11213/tonyobyo.63.26
  • ISSN
    1881588X
    0021437X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • Crossref
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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