科学雑誌としてのさらなる躍進を目指して

  • 野村 卓生
    保健医療学雑誌 編集委員会 委員長 関西福祉科学大学 保健医療学部

抄録

<p><tt>保健医療学学会創立</tt>10 <tt>周年ならびに保健医療学雑誌発刊</tt>10<tt>周年,誠におめでとうございます.私は保健医療学雑誌・</tt>Journal of Allied Health Sciences <tt>創刊時より編集委員として関わり,前・委員長の石倉</tt> <tt>隆</tt> <tt>先生の後任として,</tt>2013 <tt>年</tt>4 <tt>月より委員長を務めております.保健医療学雑誌・</tt>Journal of Allied Health Sciences <tt>の知名度を向上させ,科学雑誌としての位置づけを高めるため,委員長に就任してから種々の対策を講じて参りました.現在,保健医療学雑誌・</tt>Journal of Allied Health Sciences <tt>は,国立研究開発法人科学技術振興機構(</tt>JST<tt>)が構築した日本の科学技術情報の電子ジャーナル出版を推進するプラットフォームである科学技術情報発信・流通総合システム(</tt>J-STAGE<tt>)へ登録し,広く世界に論文を発信する体制を整えています.また,医学中央雑誌刊行会(医中誌</tt>Web<tt>)およびメディカルオンラインでも論文の検索を可能としました.</tt>2018 <tt>年度からは論文の早期公開も開始し,採択後の論文をいち早く保健医療学学会ホームページで公開しております.これを実現できたのも,私が委員長に就任後,編集実務担当として献身的に編集業務を支えてくださった梛野浩司</tt> <tt>先生(関西福祉科学大学)ほかのご協力があってのものです.</tt> <tt>現在,論文の査読に関しては,作業療法学・言語聴覚学・理学療法学の各分野から,それぞれ,大歳太郎</tt> <tt>先生(関西医療大学),苅安</tt> <tt>誠</tt> <tt>先生(京都学園大学),岩田</tt> <tt>晃</tt> <tt>先生(大阪府立大学),三谷保弘</tt> <tt>先生(関西福祉科学大学)の計</tt>4 <tt>名の先生方に副編集委員長をご担当頂いております.論文査読にあたっては,論文が投稿されてから,まず,編集事務局にて体裁をチェックし,その後, 編集委員長を含めて</tt>5 <tt>名のいずれかが</tt>Editor <tt>を担当しています.</tt>Editor <tt>は当該分野を専門とする </tt>2 <tt>名以上の研究者に査読を依頼して,論文投稿者 とのやり取りを行っています.査読にあたっては,保健医療学学会の設立目的をふまえて,査読者の 先生方には建設的な査読を行って頂いております.最終的に</tt>Editor <tt>は論文の採否を決定しています.論文受付から査読者への連絡等,煩雑な作業ですが,編集事務局担当者の丁寧で迅速な対応により支えられています.編集委員長就任時は編集事務局を兼任していましたが,編集事務局作業を学内の先生にご協力頂けることになりました.編集事務局を担当頂いた順に明﨑禎輝</tt> <tt>先生(現・高知リハビリテーション専門職大学),佐久間香</tt> <tt>先生(現・兵庫医療大学),甲斐</tt> <tt>悟</tt> <tt>先生(関西福祉科学大学),現在は幸田仁志</tt> <tt>先生(関西福祉科学大学)には,編集委員長として厚く御礼申し上げます.</tt> <tt>論文の掲載数については,編集委員会からの依頼型での査読付き総説論文の企画も奏功し,第</tt>1 <tt>巻では論文の掲載数は</tt>10 <tt>編であったのが,第</tt>9 <tt>巻では約</tt>2 <tt>倍の</tt>19 <tt>編の論文(うち英文</tt>3 <tt>編)を掲載することができました.また,近畿外の先生方からの論文投稿も増えており,雑誌の知名度も着実に向上しています.最近では海外の研究者からも論文投稿に関して問い合わせがあります. </tt>2020 <tt>年度からは,投稿・執筆規定も刷新し,科学 雑誌としてのさらなる躍進を目指していきたいと考えています.保健医療学雑誌・</tt>Journal of Allied Health Sciences <tt>への益々のご協力をよろしくお願い申し上げ</tt><tt>ます. </tt></p>

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