沖縄県那覇市と浦添市における学童保育の地域的展開

書誌事項

タイトル別名
  • Regional evolution of after-school care for children in Okinawa:
  • オキナワケン ナハシ ト ウラソエシ ニ オケル ガクドウ ホイク ノ チイキテキ テンカイ
  • A case study of Naha and Urasoe

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抄録

<p>本研究の目的は,沖縄県那覇市と浦添市における学童保育の地域的展開を明らかにすることである.沖縄県における学童保育は,本土復帰以降もアメリカ統治下の保育システムが残ったことが大きな要因となって独特の展開をしており,5 歳児になると90%近くは保育所を卒園し,小学校の敷地内に設置された幼稚園に通園する.しかし,幼稚園は午前中の保育のために,放課後の幼稚園児や低学年児童の託児先として保育所が夕方まで5 歳の卒園児を預かったり,子育てを終えた地域内の女性に子どもを託児するようなことから学童保育へと展開した.</p><p>那覇市では仕事をしている母親たちが学童保育の設立に関わり,保護者会による学童保育の運営をしたり,母親たちからの要望に応じた認可外保育所による学童保育が多い.それに対して,浦添市では市連協と保護者会との連携によって行政に訴えて民間借家を利用した学童保育が行われている.浦添市では母親たちの運動から次第に父親たちが学童保育に関わるようになった点で那覇市と異なっている.</p>

収録刊行物

  • 都市地理学

    都市地理学 12 (0), 108-118, 2017

    日本都市地理学会

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