書誌事項
- タイトル別名
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- The Change of “Universality”
- 「普遍」の変容--反・普遍言語論を手がかりに
- フヘン ノ ヘンヨウ ハン フヘン ゲンゴロン オ テガカリ ニ
- Focusing on the Discourse of “Anti-Universal Language”
- 反・普遍言語論を手がかりに
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抄録
ヨーロッパにおける近代的な言語経験を特徴づける一事象として、普遍言語の構想と運動が挙げられる。「普遍性」は「特殊性」との関係において意味をもつように、普遍言語も特殊言語との関係においてこそ、はっきりと姿をあらわしてくる。本論は「普遍言語」と「特殊言語」との関係性の様態を、歴史的にたどるべく、反・普遍言語(論)の変容を見ていく。普遍言語と対をなす特殊言語とは、実際のところ「俗語」または「国語」のことである。17世紀以降、普遍言語において見込まれる〈超・普遍性〉は退縮していき、19世紀末以後にエスペラントが「国際共通語」「国際補助語」と称されたように、既存の諸国語に大幅に譲歩し、〈間・特殊性〉とでもいうべきものへと変容していく。反面、特殊言語たる国語のほうは、次第にその言語的「厚み」が見出され、意義と重要性を高めていく。そうした動向のなか、18世紀におけるフランス語、19世紀における印欧祖語、20世紀における英語など、それぞれ様態は異なるものの、特殊言語が普遍性に近づいたり、それを擬態したりする事態も見受けられた。
収録刊行物
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- 現代社会学理論研究
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現代社会学理論研究 1 (0), 84-99, 2007
日本社会学理論学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659857063808
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- NII論文ID
- 130007806640
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- NII書誌ID
- AA12203259
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- ISSN
- 24349097
- 18817467
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- NDL書誌ID
- 8706546
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可