南スーダンにおけるハイブリッド刑事法廷設置の試み――外と内の論理からの考察――

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タイトル別名
  • Towards the Establishment of a Hybrid Court for South Sudan: The Analysis of Inside/Outside Perspective

抄録

<p>2011年にスーダンから独立した南スーダンは、2013年12月に政府側と反政府側との間で大規模な衝突を経験する。この衝突は、民族紛争の様相を呈し、政府および反政府の両者が、市民を巻き込む大規模な人権侵害に関与したと言われている。国際社会は、国際的な刑事裁判所の必要性を訴えるが、通常、政府の関与が疑われる中、人権侵害を捜査・訴追することを目的とした国際的な刑事司法のメカニズムを設置することは困難である。しかし、南スーダン政府は、2015年8月、南スーダンハイブリッド刑事法廷設置に言及した「南スーダンにおける衝突の解決に関する合意文書」に署名する。本稿ではハイブリッド刑事法廷をめぐる、国際社会と南スーダン政府のそれぞれの論理を紐解くことで、2015年8月合意文書にハイブリッド刑事法廷の設置が含まれ、アフリカ連合が同法廷の設置を主導していることの背景を明らかにする。</p>

収録刊行物

  • アフリカレポート

    アフリカレポート 54 (0), 107-119, 2016-11-04

    独立行政法人 日本貿易振興機構アジア経済研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659857971328
  • NII論文ID
    130007808146
  • DOI
    10.24765/africareport.54.0_107
  • ISSN
    21883238
    09115552
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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