胸腺原発腸型腺癌の1例

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  • A case report: primary thymic adenocarcinoma with enteric differentiation

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説明

<p>症例は38歳,男性.会社の健診の胸部レントゲン検査で異常陰影を指摘され,当院呼吸器内科へ紹介となった.胸部CTで前縦隔の巨大腫瘤を指摘され,エコーガイド下生検の結果,腺癌と診断された.手術目的に当科へ紹介となり,正岡分類StageIII期の胸腺癌の診断で拡大胸腺摘出術が施行された.病理所見で管状乳頭状構造をもつ腸型腺癌であることがわかった.胸腺原発腸型腺癌は極めて稀な症例である.確立した集学的治療はないものの,予後が良い可能性も示唆されており,本病態の解明が望まれている.</p>

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