L-アスコルビン酸を吸着させたケナフ基剤のポリアミン系キレート樹脂におけるCr(VI)に対する還元能評価

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タイトル別名
  • Cr(VI) Reducing Ability of an L-Ascorbic Acid Loaded Polyamine-type Chelate Resin Derived from Kenaf
  • L-アスコルビンサン オ キュウチャク サセタ ケナフキザイ ノ ポリアミンケイ キレート ジュシ ニ オケル Cr(VI)ニ タイスル カンゲンノウ ヒョウカ

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抄録

<p>ケナフを濃塩酸で前処理後,過マンガン酸カリウムを用いての酸化処理で発現したカルボキシル基にトリエチレンテトラミンを導入して,ケナフを基体とするポリアミン系キレート樹脂を合成した.本キレート樹脂に対するL-アスコルビン酸の吸着条件を検討した結果,その吸着最適pH領域は1〜5で,飽和吸着量はバッチ法で1.55 mmol g−1,カラム法で1.99 mmol g−1であった.このアスコルビン酸を固定化したキレート樹脂のCr(VI)還元能を調べた.本還元剤によって還元されるCr(VI)の量は,バッチ法において反応温度95℃ で6.54 mmol g−1であり,工業的に使用されている亜硫酸ナトリウムを用いた還元量に匹敵する値となった.また,カラム法で100 mg L−1 Cr(VI)溶液を展開したとき常温では138 BV(bed volumes),カラム温度を約60℃ に上げると233 BVまで還元処理が可能となった.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 69 (1.2), 69-75, 2020-01-05

    公益社団法人 日本分析化学会

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