牛血清の保存温度と保存期間が乳酸脱水素酵素の活性及びアイソザイムに及ぼす影響

  • 吉田 裕一
    兵庫県立農林水産技術総合センター北部農業技術センター
  • 中村 誠
    鹿児島県中央家畜保健衛生所
  • 澤田 浩
    (国研)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門
  • 新井 鐘蔵
    (国研)農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究部門

書誌事項

タイトル別名
  • Stability of Serum Lactate Dehydrogenase Activity and Isozyme Pattern in Cattle Based on Storage Time and Temperature
  • ギュウ ケッセイ ノ ホゾン オンド ト ホゾン キカン ガ ニュウサン ダッスイソ コウソ ノ カッセイ オヨビ アイソザイム ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

<p>牛血清の保存温度と保存期間がLDH総活性とアイソザイムに及ぼす影響について検討した.健康なホルスタイン種雌成牛及び黒毛和種雌成牛から得られた血清を各温度(4,−20,−80℃)で保存した.また,コントロールとしてヨークシャー種雌成豚の血清についても検討した.ホルスタイン種と黒毛和種における血清LDH総活性とアイソザイムは,−20℃保存及び−80℃保存で12カ月間,有意な変化は認められなかった.一方,豚における−20℃保存の血清総LDH活性は,1カ月後には有意に低下した(P<0.05).豚血清のLDHアイソザイムのMサブユニット比は,牛血清に比べて高かった.牛血清は豚血清とは異なり,−20℃の冷凍保存でLDH総活性及びアイソザイムが12カ月間は安定することが示唆された.</p>

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (4)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ