抗菌薬存在下での培養による活性汚泥中のESBL産生遺伝子の濃度変化

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タイトル別名
  • CHANGES IN ESBL-PRODUCING GENE CONCENTRATION IN ACTIVATED SLUDGE BY CULTURE IN THE PRESENCE OF ANTIBIOTICS
  • コウキンヤク ソンザイ カ デ ノ バイヨウ ニ ヨル カッセイ オデイチュウ ノ ESBL サンセイ イデンシ ノ ノウド ヘンカ

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抄録

<p> タイと日本の下水処理施設で採取した活性汚泥試料を,高濃度の抗菌薬を添加したLB培地で培養することで,ESBL産生に関わる耐性遺伝子(blaCTX-MblaTEM)の増減を調べた.併せて,耐性遺伝子の水平伝播に関わることが知られている挿入配列IS26,ISEcp1も定量した.抗菌薬にはβ-ラクタム系5種類に加えて,別系列のCPFXとTCも使用した.多くの汚泥試料では,AMPC,ABPC,CPFXを添加した場合に上記遺伝子全てが増加し,CPFXにも耐性を示すESBL産生菌の存在が示された.タイの病院排水処理施設の汚泥試料では,医療現場で重要視されているMRPM耐性菌の存在を示す結果も得られた.IS26とISEcp1はそれぞれ,汚泥試料培養時のblaTEMblaCTX-Mの増加と強い相関があった.</p>

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