トンレサップ湖における水上集落の分布の特徴と地理情報にもとづくその推定

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タイトル別名
  • CHARACTERIZATION OF DISTRIBUTION OF FLOATING VILLAGES IN TONLE SAP LAKE AND ITS ESTIMATION BASED ON GEOGRAPHICAL INFORMATION
  • トンレサップコ ニ オケル スイジョウ シュウラク ノ ブンプ ノ トクチョウ ト チリ ジョウホウ ニ モトズク ソノ スイテイ

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抄録

<p> トンレサップ湖には多くの水上生活者が暮らしている.彼らは未処理の汚水で湖水を汚染する一方で,汚染された湖水を日々の生活に利用することで健康リスクに晒されている.水上生活者が暮らす集落は湖水位の変動とともに移動するため,彼らが排出する汚濁負荷や彼らの汚濁物質への曝露を把握することは難しい.本研究では,衛星画像の解析により,水上集落の存在位置とその移動範囲を水深と浸水林内の河川からの距離によって特徴づけた.その結果,水上集落には移動型と定住型があり,移動型の集落は雨季には浸水林内河川で定住型よりもやや浅い場所に位置し,乾季になると湖に向かって移動することが分かった.ときには河口から1,000mも離れた場所まで移動していた.この知見をもとに,湖内で水上集落が形成されやすい位置を推定する手法を開発した.</p>

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