全世界の波及的な効果を考慮した海面上昇によるマクロ経済影響評価

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タイトル別名
  • An Assessment of Global Macro Economic Impacts caused by Sea Level Rise

抄録

<p> 海面上昇による経済的な影響はこれまで研究されてきたものの,気候・社会経済シナリオが古かったり,動学的なモデルによりモデル化される経済資本の被害による累積的な効果が考慮されてこなかった.本研究は,最新の気候変動関連シナリオである4つの気候シナリオ(RCPs)と3つの社会経済シナリオ(SSPs)を用いて計算された浸水被害額をもとに動学的一般均衡モデルを用いて市場を介した波及的な効果も含めた経済的影響を評価した.その結果,計算された浸水被害額がすべて資本への被害であると想定した場合,最も温暖化が進むケースでは2005年から2100年までの家計消費の損失は全世界では0.044%(SSP1)から0.028%(SSP3)であった.地域別でみるとアジアや南米や中東で比較的大きな損失額が計算された.</p>

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参考文献 (8)*注記

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