気象がナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病)に及ぼす影響に関する初歩的研究

書誌事項

タイトル別名
  • Elementary study of the influence of climate conditions on Japanese oak wilt disease
  • キショウ ガ ナラ カレ(ブナカ ジュモクイチョウビョウ)ニ オヨボス エイキョウ ニ カンスル ショホテキ ケンキュウ

この論文をさがす

説明

<p>カシノナガキクイムシの穿入に伴うナラ枯れ被害が1980年代以降に拡大している.被害拡大要因として気象条件も指摘されているが,統計解析に基づいた仮説はない.そこで,舞鶴市と京都市で実施された被害量調査の結果を基に,ナラ枯れ被害量の増減と気象条件との関係を単回帰分析で解析した.その結果,両地域ともで,厳冬期(1~2月)の最高気温が高いほど被害が助長される傾向が認められた.また,京都市では春期の降水量が多いほど被害が助長される傾向が認められた.さらに,舞鶴市では,6~7月の間の最低気温が20℃以上の日数が多いほど被害が助長される傾向が認められた.ただし,通説化している夏期の高温・少雨が被害を助長することを支持する明確な結果は得られなかった.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ