終戦直前期の多田文男と兵要地理調査研究会

書誌事項

タイトル別名
  • The role of Prof. Fumio Tada in the Group of for the Study of Geographical Intelligence at the closing period of WWII

説明

<p>演者らはこれまで日本陸軍が作製した外邦図について、日本の主要大学のコレクションを主な素材として研究を進めてきた(小林編2009; 2017)。それに際して地理学と戦争、地理学者と軍隊との関係が視野に入り検討を進めている(渡辺正氏所蔵資料編集委員会2005; 小林ほか編2010)。本発表では駒澤大学の外邦図コレクションが展示される機会に、その収集者、多田文男(1900-1978、東京大学・駒澤大学で教員を務めた)が終戦直前に陸軍参謀によって組織された兵要地理研究会で行った活動におけるその役割を検討する。またその後に行われた外邦図の参謀本部からの大学関係者への移転を紹介したい。なお日中戦争〜第2次大戦期の地理学者と軍隊のかかわりについて、当時の関係者は「戦争協力」というラベルを恐れてか、基本的に沈黙を貫いてきた。このため充分な資料がえられるわけではないが、以下ではアメリカにおける地理学者の「戦時サ—ビス」と比較しつつ、彼らの活動がどのような性格を持っていたか考えてみたい。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390283659866062208
  • NII論文ID
    130007822381
  • DOI
    10.14866/ajg.2020s.0_88
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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