急性胆嚢炎の手術困難例に対する安全な腹腔鏡下胆嚢摘出術―回避手術 bailout procedures―
書誌事項
- タイトル別名
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- Safety laparoscopic cholecystectomy for difficult surgical cases of acute cholecystitis -bailout procedures-
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説明
<p>Tokyo guidelines 2018では,急性胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)の安全な手順-safe steps-が示されている.そのなかで,LC困難症例では胆管損傷を避けるために回避手術(fundus first technique,胆嚢亜全摘術,開腹移行)を選択することが推奨されている.</p><p>LCの手技が最も困難となるのは,繰り返す胆嚢炎により胆嚢壁の層構造が消失し瘢痕化を来たした慢性胆嚢炎症例である.Calot三角での剥離が困難である場合,胆嚢底部から頸部に向かって剥離を行うfundus first techniqueを選択する.また,胆嚢管の剥離が困難な場合は,胆嚢頚部が残存する亜全摘術を行う.高難度症例では開腹移行を選択する場合もあるが,開腹移行にてLCの手技が容易になるとは必ずしも言えない.これら回避手術の意思決定は術者の技量を鑑みて適切に判断するべきである.</p>
収録刊行物
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- 胆道
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胆道 34 (1), 33-39, 2020-03-31
一般社団法人 日本胆道学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390283659866094464
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- NII論文ID
- 130007822639
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- ISSN
- 18836879
- 09140077
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可